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同人ゲーム制作サークル「空Labo」のスタッフブログ。日記や活動日誌、拍手のお返事など。

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年末雑感
2014-12-31 Wed 16:05
こんばんは、夏野です。
今年も残すところあと少し。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

振り返ってみますと、今年はなかなかハードな、しかしそれなりに充実した一年でありました。
10月に公開した「Weinsgranat+」のシナリオは、年初めから着手していたにもかかわらず遅れに遅れ、一年で一番暑い時期に男同士がくんずほぐれつ(汗)する場面を書くという余計に暑苦しいことになりまして。書いても書いても永遠に終わらないのではないかと思ったりして。いや本当に総リバ舐めてました。
来年の夏は余裕をもって涼しげに過ごそう、と今から心に誓っていますが、案外また同じようなことをやらかしそうな気もします^^;)
何はともあれ、ここ数年来の懸案だったファンディスクが無事、完成したことはささやかな成果でした。
来年は5月の副読本2の発行と、次の作品のプロットをそろそろ固めて、シナリオに入りたいです。愛丸は現在仕事でかなり多忙の為、絵仕事がある程度たまった時点でファイルを渡して、時間のある時短期集中で描いてもらう、という形をとっております。筆の速い彼女故のやり方ですが、ゆっくりでも着実に進めてゆきたいと思っております。



それと、少々話はそれますが、前回の記事「シナリオの作法」について読み直していて、ひとつ思い出したことがあるので書いてみます。昔話というか、単なる雑談なのでお時間のある方だけおつきあいください。(´ー`)

文章の書き方とか描写方法とは別に、物語を書く時にいつもこれだけは譲れない、と思うものがひとつあります。それは『面白い』か、ということ。
面白いと一口に云っても色々なものを内包していてすごく漠然としている上に、主観で判断するしかない。つまり「それを面白いと思うのは書いてるアンタだけ」というツッコミを貰っても仕方ないわけなんですが。
私がこの『面白い』に拘るのには理由があります。

それは時を遡ることかなり昔w小学4年生ぐらいの頃。当時の私は星新一というSF作家を敬愛していました。
もちろんご存知の方も多いと思います。ショートショートの神様と呼ばれる御仁ですね。
小学生の少ないお小遣いを新刊につぎ込み、もしくは親にねだり、市立図書館に通って氏の本を読み漁るほどファンでした。図書委員を歴任していた私は、学校の図書室でも同系統の本を全て読破する勢いで片っ端から読み進め、一冊の本にたどり着きました。
正確なタイトルが思い出せないのですが、氏と同時代のSF作家眉村卓氏が編んだ「SF入門」(枕詞に小学生のための、とついていたかもしれません)という本だったと思います。日本の作品だけでなくアシモフやチェスタトンなど、当時まだ子供向けには出版されていなかった海外SFも紹介されていて、その内容も興味深かったのですが、何より私が飛びついたのが巻末。
今ではとても考えられないことですが『作家の先生へファンレターを出そう』というコーナーに、当時著名な方々の宛先がずらりと載っていたのです。仕事場か、でなければおそらくご自宅の住所が。
その中に星新一氏の住所もありました。きちんと礼儀正しいお手紙を出したら必ず返事をもらえるよ、などと書いてあって、真に受けた私はもちろん勇んで氏にファンレターを書きました。出来るだけ丁寧な字で、何度も何度も書き直して。まあ子供の事ですから○○のお話大好きですとか、新しい本を楽しみにしていますとか、他愛のない内容だったと思います。
それと、こんな質問も書きました。「学校の図書室には日本文学や海外文学の棚はあるけれど、SFの棚はありません。SFは文学ではないのでしょうか?」
図書委員としてのw素朴な疑問だったのですが、受け取りようによっては「こまっしゃくれてひねくれたガキ」と思われても仕方なかったかもしれません。まあ読んだ相手の気分を害するとか、そんな気すら回らぬ子供だったわけです。
で、正直なところ、本当に返事が来るとは期待していませんでした、というか出したことも忘れかけていた数か月後。
氏から一枚の葉書が届きました。飛び上がるほど嬉しかったのをよく覚えています。
少し厚みのある真っ白な上質紙の葉書には、あの有名なホシヅルと、「お手紙拝見しましたありがとうございます」というような定型文が印刷されていて。左下の方に青色の万年筆ですらすらと何かが書きつけてありました。
『文学であろうとなかろうと、面白ければそれでいいではありませんか』

当時の私はそんなものか、と深く考えもせず納得したような気がしますが、今となってみればなんとなく想像できます。
面白ければいいじゃないか、とほど良く力の抜けた達観と、その笑顔の陰に垣間見える自信と自負が。
氏は、今でも大好きな作家の一人です。
一ミリでも氏に近づきたくて、少しでも『面白い』ものを書きたいと日々、足掻いています。


思いがけず長文になってしまいました、ごめんなさい。(^^;)ゞ

皆様、どうぞよいお年をお迎えください!


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